志ぐれ煮とは?  |  志ぐれ煮ができるまで

 その昔、桑名は熱田の宮より海上七里を船で渡り、伊勢路への起点として、東海道五十三次の一つに数えられた宿場町であり、又、松平家十一万石の城下町としても繁栄いたしました。「桑名の殿様志ぐれで茶々漬」と民謡にも歌われ、又、「時雨るゝや焼蛤の煮ゆる音」の句で古くより、桑名の志ぐれ蛤は、その趣のある独自の風味をもって広く全国に知られております。

 元禄元年(1688年)勢州桑名城下「七里の渡し」の近くにて初代が商いを開始し、同年、桑名藩の御用商人を賜りました。「志ぐれ煮」とは、桑名の「志ぐれ蛤」を指し、粒の揃った蛤に生姜を加え浮かし煮で調理したものをいいます。なぜ志ぐれ煮と呼ぶようになったかは諸説ありますが、時雨の頃に蛤が美味しくなるとか、時雨がさっと降って止むように、短時間で調理をするからなどの説の中、最も有力なのは「神無月 降りみ降らすみ 定めなき しぐれぞ冬の 初めなりける」(後撰集)という古歌により、元禄末期に芭蕉十哲のひとり、各務支考が風流に「志ぐれ煮」と名づけたと伝えられています。

1.原料解凍(蛤・あさり・しじみ)
2.洗浄 → 異物の選別
3.洗浄
4.ボイル(蛤・あさり・しじみ)
5.一釜への計量と異物混入のチェック
6.煮こみ(浮かし煮製法)
7.冷却乾燥(色・味の確認)
8.異物の選別をし、袋詰め
 
 
◎浮かし煮製法とは?
貝新新七特製の熟成だまりを使用し、釜(はそり)の中で、蛤・あさり・アケ貝・しじみが浮いた状態で、たまりが釜の淵より噴き上がっても実を全体に覆いかぶせて長時間炊き込む独自の製法です。
◎天然熟成溜りとは?
自然と健康志向にこだわったこくと旨味のある溜り醤油で、国産小麦・脱脂大豆・塩に鈴鹿山系伏流水を使用し、12ヶ月以上じっくり寝かせ 天然熟成させた溜りです。
味の特徴
溜り本来の深みのある味わいと香り高さ
◎醤油と志ぐれ溜りの違いについて
醤油(濃い口)は主に大豆と小麦を原料とし、
醸造技術により発酵させて製造する液体調味料。
志ぐれ溜りは上記の特徴で原料の中心は主に大豆。
濃い口醤油よりも旨味がある。
 
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